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家庭用ゲーム機への移植ガイド

ゲーム移植のガイド: 技術的な難易度を決める要素、費用と期間を左右する要因、そして移植すべきかどうかの判断材料を解説します。

移植(ポーティング)とは、すでに存在するゲーム、多くの場合はPCで先にリリースされたゲームを、Nintendo Switch、PlayStation、Xboxといった別のプラットフォームで動くように作り変える作業です。単純なコピーではありません。プラットフォームごとにハードウェア、操作系、実績とセーブの仕組み、認証の規定が異なり、それが移植を、事務的な手続きではなく本格的な技術作業にしています。

移植とは何か(そして何ではないか)

移植は、リマスター(目に見える映像面の改善を加えたバージョン)とも、リメイク(ゲームを一から作り直したもの)とも異なります。多くの場合、移植の目的は、元のゲームと同じ体験を、新しいプラットフォームの技術的な制約の中で安定して動く形のまま届けることです。そのために必要な作業は、部分的なパフォーマンス調整から、元のエンジンが対象ハードを公式にサポートしていない場合のコードの一部書き直しまで、幅があります。

難易度を決める技術的な要素

移植の工数を見積もるとき、ほかより大きく影響する要素があります。

  • 使用しているエンジン。 UnityやUnreal Engineで作られたゲームは、これらのエンジンがメーカーの公式サポートを受けているため、家庭用ゲーム機への道のりが比較的まっすぐです。自社製(インハウス)エンジンや、あまり一般的でないフレームワークでは、手作業での対応がより多く必要になります。
  • 操作系。 マウスとキーボードを前提に設計されたゲームは、物理コントローラー向けに操作体系を考え直す必要があります。これはボタンの再割り当てにとどまらず、インターフェースの一部を設計し直すことも少なくありません。
  • プラットフォームごとのパフォーマンス目標。 ハードごとに性能の上限が異なり、とくにNintendo Switchは、TVモードに加えて携帯モード(バッテリーと処理性能がより限られる)でも動くため、より一層の注意が必要です。
  • セーブと実績の仕組み。 プラットフォームごとに独自のクラウドセーブと実績・トロフィーの仕組みがあり、これらを正しく組み込むことは追加要素ではなく、認証で必須の項目です。
  • メモリとロード時間。 とくに性能が限られたハードウェアでは、メモリ使用量とロード時間の最適化が、移植スケジュールのかなりの部分を占めがちです。

家庭用ゲーム機への移植にかかる費用

移植の費用は大きく変わり、主に4つの要素で決まります。元のゲームのエンジン、ゲームのデザインが物理コントローラーにどれだけ適しているか、同時にいくつのプラットフォームを狙うか、そして承認までにプロジェクトが何回の認証サイクル(Lotcheck、TRC、XR)を必要とするかです。Unityで作られ、最初からコントローラーを想定していたシンプルな2Dゲームは、自社製エンジンで作られた複雑な3Dゲームの移植と比べて、かかる費用がごく一部で済む傾向にあります。

Nuntiusでは、この費用はあなたの負担ではありません。移植はパートナーシップの中での投資として、私たちが負担します。スタジオが、ゲームを家庭用ゲーム機で動かすために資金を集めたり、予算を承認したりする必要はありません。

だからこそ、ここでの移植の話は金額から始まりません。ゲームから始まります。そのゲームを家庭用ゲーム機で出す意味があるなら、費用は私たちの問題です。

移植にかかる期間

費用と同じく、期間は技術的なスコープと、同時に関わるプラットフォームの数によって決まります。外部の認証は、それぞれ独自のサイクルを追加します。承認までに複数回の提出を経ることは珍しくなく、とくにスタジオがそのプラットフォームで初めてリリースする場合はなおさらです。

そのため、このページでも数字を断言しません。コントローラーを想定して作られたUnityの2Dゲームと、自社製エンジンの3Dゲームの間には、ここに平均を載せればどちらか一方にとって誤解を招くほどの開きがあります。あなたのプロジェクトの期間は、料金表からではなく、話の始まりに行う技術評価から出てきます。

移植を検討する意味があるタイミング

移植には時間とリソースがかかるため、タイミングを考える価値があります。ゲームが移植を検討できる状態にあることを示すサインをいくつか挙げます。

  • PCでのリリースがすでにゲームを裏づけている。良い評価、活発なプレイヤー層、あるいはリリース前の意味のあるウィッシュリスト数といった形で。
  • ゲームのデザインが、複雑なキーボードショートカットやマウスの精度に頼らず、物理コントローラーにうまく置き換えられる。
  • すでにリリースしたゲームのサポートを損なわずに、追加のQAと認証のサイクルを担える余力(時間と人員)がある。

Nuntius Gamesにおける移植の進め方

移植は、パブリッシング、マーケティング/PR、QAと並ぶ、Nuntius Gamesの4つの業務の柱のひとつです。つまり、ビルドを適合させる技術作業は通常、対象ハードのストアページの準備や、認証プロセスそのものと歩調を合わせて進みます。スタジオが、各メーカー固有の要求事項を一人で読み解く必要はありません。

実務として、Nuntiusがプロセス全体を最初から最後まで進行します。ビルドの適合、QAのサイクル、メーカーの認証への提出、指摘事項の修正、そして承認が下りるまでの再提出です。スタジオは進捗を確認し、途中のビルドを受け取りますが、ゲームが世に出るのを見るためにLotcheck、TRC、XRの要求事項を覚える必要はありません。

FAQ

よくある質問

家庭用ゲーム機へのゲーム移植にはいくらかかりますか?

決まった金額はありません。費用は、使用しているエンジン、ゲームがすでに物理コントローラーにどれだけ適しているか、いくつのプラットフォームを狙うか、承認までにプロジェクトが何回の認証サイクルを必要とするかによって変わります。最初からコントローラーを想定して作られたシンプルなゲームは、自社製エンジンの複雑な3Dプロジェクトのごく一部の費用で済みます。

Nintendo Switchへの移植はどのように行いますか?

技術的な道のりは、エンジンがSwitchのハードウェアとどれだけ互換性があるかを評価し、操作系を適合させ、携帯モードとTVモードの両方に向けてパフォーマンスを調整するところから始まります。任天堂の認証(Lotcheck)の具体的な手順は、Nintendo Switchでのリリースに関するガイドで詳しく説明しています。

自社製(インハウス)エンジンで作ったゲームでも移植できますか?

はい。ただし、自社製エンジンは家庭用ゲーム機メーカーの公式サポートを受けていないため、UnityやUnreal Engineで作られたゲームより工数は大きくなる傾向があります。その場合、移植作業の一部は、対象ハードウェアとの互換レイヤーを作ることになります。

すべての家庭用ゲーム機に同時に移植する必要がありますか?

いいえ。1つずつプラットフォームに優先順位をつけるのは一般的で、とくにスタジオにとって初めての移植ではそうです。複数の認証プロセスを並行して追う複雑さを減らせます。

移植を考える前に、PC版が100%完成している必要がありますか?

完全に仕上がっている必要はありませんが、ゲームがPCでその狙いを裏づけたあとに移植するほうが、意味を持つことが多いです。評価、活発なプレイヤー層、あるいはリリース前の意味のあるウィッシュリスト数といった形での裏づけです。

移植とリマスターの違いは何ですか?

移植は、既存のゲームを、元の体験を保ったまま別のプラットフォームで動くように作り変えることです。リマスターは通常、単なる適合を超えて、目に見える映像面・技術面の改善を伴います。両者は目的が異なりますが、ときに同時に行われることもあります。

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